むくみについて

ジムの50代女性の方が、前まではすらっとしていたのに、急にむくみが酷い(特にひざ下)という症状で悩まれており、原因やできることはないか探ろうと思う。

追記:その方は蛋白尿が出ていて、原因は定かではないがネフローゼ症候群になっていた

浮腫とは

人間には細胞と細胞ではない部分に分けられ、それぞれの中にある水分を、細胞内液と細胞外液と呼ぶ。人の体の中の水分で思いつくのは、血液ではないだろうか。血液は、赤血球、白血球、血小板などの血球細胞と、凝固因子やアルブミン、グロブリンなどのタンパク質が含まれる血漿に分けられる。これを考慮すると、細胞外液とは、細胞以外の液体なので、組織間液と血漿になる。

前置きが長くなったが、浮腫とは、組織間液(間質液)が過剰になった状態を指す。

浮腫の原因

①血管静水圧の上昇

うっ血性心不全、腎不全、急性糸球体腎炎、妊娠、薬剤性、深部静脈血栓症、上大静脈症候群など

②血漿の膠質浸透圧の低下

低栄養、ネフローゼ症候群、肝硬変など

③間質液の膠質浸透圧の上昇

甲状腺機能低下症など

④血管透過性の上昇

敗血症、薬剤性(NSAIDs、Ca拮抗薬)、蜂窩織炎、血管浮腫など

⑤リンパ系の吸収問題

リンパ浮腫など

浮腫の種類(場所による分類)

全身性と局所性に分けられる。

全身性浮腫の症状は、下腿浮腫に加えて、顔面浮腫や上肢浮腫を伴う場合は、全身性浮腫である。

下腿浮腫でも全身性浮腫の場合、両足に浮腫が出る。

局所性なものは、どこかにのみ、例えば片足のみや、顔のみに浮腫が出てくる。

全身性浮腫は、おもに心臓性、肝性、腎性があるがその特徴を以下にまとめる。

臓器部位特徴
心臓性下肢に著明夕方に著明
肝性下肢に著明腹水を伴う
腎性顔面に著明朝に著明

浮腫の分類(性状による分類)

圧迫によって、痕が残るものを圧痕性浮腫(pitting edema)、痕が残らないものを非圧痕性浮腫(non-pitting edema)がある。

甲状腺機が能低下すると、どのような機序かは分からなかったが、水分を保持しやすいムコ多糖が沈着皮下に沈着するらしい。

日常でむくむパターンを考えてみた

  • 塩分の多い食事…塩分が体に多いと、塩分濃度を保とうとして、体に水はたまる
  • お酒…おつまみの塩分が高い、血管が拡張すると間質に水が行きやすい?、尿が出ると水分不足になって脱水になり、体に水を溜めようとする?
  • 生理…血液が体外に出ていくため、血液のアルブミンなどが減るため、膠原浸透圧が下がる
  • 水分不足

日常のむくみをとる方法を考えてみた

  • 利尿作用…コーヒーなどを飲む
  • 汗をかく…運動する、サウナ
  • 血流をよくする…運動する、水分をとる(矛盾するが)
  • リンパを流す…マッサージ
  • カリウムをとると、ナトリウムを排泄させる方向に働く(理由は分からない)

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